こんにちは。yuuriです。
7月頭に試験が終わり、合格発表のある9月末までどうやって過ごすか、悩みどころですよね。司法書士試験の勉強を再開する、宅建や行政書士の資格取得に向けて勉強を開始する、ただただ悶々として過ごす…。
私の場合、司法書士試験が終わってからすぐ司法書士事務所で補助者として働き始めました。
試験結果は五分五分という感じでした(結局ギリギリで合格)。もし不合格だった場合、司法書士試験から撤退しようか悩んでいたので、1度司法書士業界を体験してみたいなぁという思いから補助者として働くことに。
その時の経験から、司法書士受験生が補助者として働くことのメリット・デメリットについてお話ししようと思います。
補助者経験のメリット

登記法のイメージが湧く
事務所によって取り扱っている業務が異なるので一概には言えませんが、電話対応、書類作成、法務局や銀行への外回りが補助者の主な仕事内容になると思います。
そういった仕事から得られる最大のメリットは、登記法に強くなれることです。テキストを読んでもイメージが湧きにくく、取っつきにくい科目である登記法。補助者として働くことで自然と身近な存在になります。
記述式で登場する別紙も普通に扱いますし、登記の流れを覚えることになるので記述式の問題文も読みやすくなります。もちろん択一・記述の知識があることは前提ですが、苦手意識はグッとなくなると思います。
試験勉強に寛容
試験勉強中であることを配慮して貰える点も、補助者として働くことの強みです。
普通の会社だったら試験前に長期で休むことはまず不可能ですが、司法書士事務所の場合は1〜3ヶ月の試験前休暇を与えてくれる事務所も多いそうです。
週2日程度働いて試験前休暇を貰うといった働き方であれば程よくメリハリもつきますし、もはや専業受験生よりも有利であると言えますよね。
経済的事情で専業は無理だという方も多いでしょうから、どうせ働くなら融通の利く司法書士事務所という選択は懸命だと思います。
モチベーションアップに繋がる
バリバリと働く司法書士を身近に見ることによって「自分もこんな風に働きたい!」と思うようになるので、モチベーションアップに繋がります。
補助者として働き始めたばかりの頃は覚えることも多くて大変かもしれませんが、慣れてくるとパズルのピースをはめるように楽しくなっていきます。そうなってくると、早く司法書士になっていろんな仕事をしたい!→もっと勉強頑張ろう!という良い流れに乗ることができます。
実務を経験することでしか分からない司法書士の魅力に触れられるのが、補助者のいいところです。
補助者経験のデメリット

思っていた仕事と違った場合…
これは人によるのですが「思っていた仕事と違う…」と感じ、学習意欲が削がれてしまうケースが想定されます。
司法書士の仕事はとても面白いですし、人の役に立てる素晴らしい仕事です。ですが、やはり仕事には相性や向き不向きがありますよね。補助者の仕事と司法書士の仕事はもちろん異なりますが、同じ環境で働けばだいたいのことは分かるようになります。そこで見えてきた世界が自分の思っていたものと違った場合、やる気がなくなってしまうのは当然のことです。
合格さえしてしまえば、嫌々でも働けば食べていくことはできます。働き続けたからこそ見えてくる良い面もたくさんあるでしょう。でも合格前に嫌になってしまった場合、低いモチベーションからあの難試験をパスするのは厳しいと思います。
司法書士という仕事の本質を理解しようとせず、「試験に合格すること」だけを目標に勉強を始めてしまった場合、このようなケースに陥る可能性があります。自戒を込めて。
勉強がおろそかになってしまう
事務所の方針で補助者でも残業がある、仕事が楽しくてつい働きすぎてしまうなど理由は様々ですが、試験勉強が第一であることを忘れがちになるというデメリットがあります。
一定の収入が得られるので、専業受験生のようなハングリー精神を失ってしまい、だらだらと何年も補助者生活を続けてしまうケースは多いと聞きます。
そうなっては本末転倒ですよね。もちろん補助者として積んだ経験は司法書士になってから必ず活きますが、合格してからでないとできない仕事もたくさんあります。仕事を頑張るのは良いことですが、勉強第一であることを忘れないで下さい。
補助者が試験に合格することは事務所にとってもメリットがあるので、勉強を優先したいと言って冷遇されることはないと思います。
おわりに
記事は参考になったでしょうか?
今の時期は勉強や進路について悩むことが多いですよね。今回は補助者になるという選択肢のメリットとデメリットについて話しましたが、みなさんにはもっと多くの選択肢もあるはずです。
後悔のないよう、ベストな選択をすることが大切だと思います。